2020年12月12日土曜日

筑摩書房・しおりのラビリンス(その1・1985年から1991年まで)

1985年12月4日に創刊したちくま文庫。以降、ちくま文庫やちくま学芸文庫、ちくま新書などに挟まれていたしおりを紹介。


1985年から1995年位までの10年は先人の調査や裏面の新刊案内などにより配布時期が特定される。しかし1996年以降の不思議なイラストシリーズは、まさにしおりのラビリンス。どの位の期間がかかるか判らないが、ポチポチと紹介してゆこうと思う。

1.「ちょっとのちがい、それが大きなちがい」シリーズ。
 ちくま文庫の創刊時から毎月刊行される各本に挟まれていたと思われるシリーズ。表面にその月に刊行された新刊の表紙絵と「ちょっとのちがい、それが大きなちがい」のコピー。裏面は今月の新刊。

◎1985年12月 表面が「宮沢賢治全集7」から、裏面は「創刊20点ラインナップ」
  入手したのは4種類、いちばん右は表面に「旭屋書店」とあり販促用に配布したと思われる。
◎左から1986年2月分、1986年3月分、1986年4月分、1986年1月
  ※1986年1月 ”ギリシャ時代的な絵”が存在するらしいが未入手→2020/12/11某古書店で入手!
◎1986年5月分、1986年6月分、1986年7月分(水木しげる妖怪漫画集)、
  1986年8月分(安房直子「白いおうむの森」)
◎1986年9月分(芥川龍之介「芋がゆ」)、1986年10月分、1987年1月分、
  1987年2月分
  ※1986年11月は未配布。1986年12月分は映画「夜汽車」の宣伝で別途掲載予定。
◎1987年3月分(井出 孫六「峠をあるく.」)、1987年4月分(大岡信「四季の歌 恋の歌」) 
  1987年5月分、1987年6月分(ドン・キホーテ前編 (1))
◎1987年7月分(水上勉「一休・正三・白隠」)、1987年8月分、
  1987年9月分(嫁してインドに生きる)、1987年10月分
◎1987年12月分(不思議の国のアリス)、1988年1月分、
  1988年3月分(ここから裏面が「話題の新刊(単行本)」になる)、1988年4月分
  ※1987年11月も未配布。1988年2月分は「ちくま文学の森」で別途掲載予定。
◎1988年5月分(裏面は「ちくまカセット・コレクション」太宰治集1~3の広告)

2.「ちいさなうつわに大きな夢」シリーズ
 表面のキャッチが 「ちいさなうつわに大きな夢」に。また、表面の絵柄と裏面の 広告の関連性も 引き続きなくなっている。

◎1988年6月分(裏面は「話題の新刊(単行本)」)、1988年7月分、1988年8月分、1988年9月分
 (7月分以降、裏面は太宰治全集全10巻と「ちくまカセット・コレクション」の広告になる。)

◎1988年10月分、1989年1月分(裏面が「松谷みよ子全エッセイ・全3巻」に)、1989年2月分、      1989年6月分(裏面が「話題の新刊(単行本)」に)

◎1989年夏以降、裏面の住所が「東京台東蔵前2-6-4」になる。
  1988年8月分として「ちいさなうつわに大きな夢」シリーズが存在するらしいが未入手。
  1988年9月~12月までは「ちくま哲学の森」シリーズで別途掲載予定。

◎1990年1月分(裏面が「坂口安吾全集」に)、1990年2月分、1990年3月分、
  1990年4月分(裏面が「澁澤龍彦文学館」に)
◎1990年5月分(1988年4月分と同じデザイン)、1990年6月分(以降の表面はちくま文庫「50本の  木」の写真に、また裏面は「話題の新刊」と「澁澤龍彦文学館」に)、1990年7月分、1990年8月分
◎1990年9月分、1990年10月分、1991年1月分(裏面が日本囲碁大系の広告に)

しおりのラビリンス(その1)はここまで。

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