2020年4月23日木曜日

筑摩書房・しおりのラビリンス(その2・1991年から1996年まで)

その2は1991年から1996年まで。この辺りまでは配布時期の特定があるていど容易に判る。


1.ちくま日本文学全集のプレリュード
 後に続く「新刊ご案内」のプレリュードとなるしおり。
◎1991年2月
 表面は1991年2月から刊行された「ちくま日本文学全集2・寺山修司」の表紙絵。裏面は「ちくま日本文学全集」刊行のご案内で第3回(4月)分まで記載。

2.「新刊ご案内」シリーズ
 表面は「新刊ご案内 筑摩書房」で、絵は安野光雅の「ちくま日本文学全集」各巻の表紙絵(一部例外があり・・・表紙絵が判明しているものは配布年月の後に括弧書き、配布時期はあくまでも推測。)

◎1991年3月(宮沢賢治)、1991年4月(内田百閒)、
  1991年5月(色川武大、裏面は荒俣宏「大東亜科学綺譚」91年5月刊)、1991年6月(金子光晴)

◎1991年7月(三島由紀夫)、1991年8月(澁澤龍彦)、1991年9月(稲垣足穂)、
  1991年10月(泉鏡花)

◎1992年1月(夢野久作・・・いちばん可愛いイラスト!)、1992年2月(岡本 かの子)、
  1992年3月(幸田 露伴)、1992年4月(中 勘助、裏面は「ちくま日本文学全集」の広告。既刊30冊とあり、月2冊刊行なので  配布時期はだいたいこんなものだろう。)

◎1992年5月(島尾敏雄)、1992年6月(大岡昇平)、1992年7月(中島 敦)、1992年8月(正岡子規)

◎1992年9月(木山捷平)、1992年10月(92年9月と同じ絵柄で背景色が違う、裏面も同じ「わが心 のアフリカ」で発行日は92/09/28。一応92年10月分とした)、
  1992年11月(樋口一葉、裏面は学芸文庫版「三国志」全8巻、12月7日刊行開始となっている)、  1992年12月(梅崎春生、裏面は小林信彦「私説東京放浪記」92/11/25刊、「うるう年の恋人たち」のバージョンもあるらしい。)

◎1993年1月(長谷川四郎、裏面は「森敦全集刊行開始 第三巻好評発売中」93/01/22刊)、
  1993年2月(海音寺潮五郎、ちくま日本文学全集が全50巻から全60巻に増巻のお知らせ)、
  1993年3月(白井喬二)、1993年4月(幸田 文)

◎1993年5月(深沢七郎)、1993年6月(織田作之助、裏面はニーチェ全集第一回6月7日刊)、
  1993年7月(富士正晴)、1993年8月(渡辺一夫、裏面の「清貧のいきかた」が8月19日刊)

◎1993年9月(宮本常一、裏面の「ハリウッド映画史講義」が9月20日刊)、
  1994年1月(林 芙美子、裏面の「妖精の女王」が1月21日刊)、
  1994年2月(色川武大、裏面が森茉莉全集最終回配本好評発売中、最終刊1月10日刊)、
  1994年3月(中野好夫、裏面の「とびきり哀しいスコットランド史」が3月22日刊)

◎1994年4月「CD版 チベットの死者の書」(これだけは「ちくま日本文学全集」表紙絵ではない)、    1994年5月(志賀直哉、裏面の「ドキュメント 海の国境線」が5月25日刊)、
   1994年10月?(裏面は12月5日刊の「森鴎外全集 全12巻」の広告、その中に「内容見本10月末出来」とあるので10月分としてみた。表面は第1巻の表紙画(もちろん安野光雅))
  1994年11月(「新・ちくま文学の森3人情ばなし」の表紙絵、裏面はその広告で11月15日刊)

3.「新・ちくま文学の森」シリーズ
  1994年10月から1996年1月まで刊行された「新・ちくま文学の森」シリーズのしおり。1巻2巻と3巻(上の1994年11月分参照)までは安野光雅画の表紙絵、4巻以降は表面がちょっとシュールなイラスト、裏面は各巻の解題で密度の濃いテキスト。

◎1994年9月分?(表面が第1巻「恋はきまぐれ」の表紙絵、裏面は「新・ちくま文学の森」の刊行案内で94/10/17に第1回発売の第1巻「恋はきまぐれ」と第2巻「奇想天外」のご案内)、
  1994年12月(第4巻・悪の経典)、1995年1月(第5巻・こどもの風景)、
  1995年2月(第6巻・いのちのかたち)

◎1995年3月(第7巻・愛と憎しみ)、1995年4月(第8巻・からだの発見)、
  1995年5月(第9巻・たたかいの記憶)、1995年6月(第10巻・どこか遠くへ)

◎1995年7月(第11巻・ごちそう帳)、1995年8月(第12巻・大いなる自然)、
  1995年9月(第13巻・世界は笑う)、1995年10月(第14巻・ことばの国)

◎1995年12月(第15巻・絵のある世界、このしおりのみ表裏面とも川上澄生「えげれすいろは詩画集」よりになっている。画像は表裏面)、
  1996年1月(第16巻・心にのこった話、表面の「14」はおそらく誤植)

4.「月刊 頓智」シリーズ
 1995年10月に創刊、1996年7月号をもって休刊した筑摩書房の月刊誌「月刊 頓智」の広告しおり。表面はこれもちょっとシュールなイラスト、裏面は各巻の広告。

◎1996年2月?(配布時期は思いっきり推測)、1996年3月(裏面は4月11日発売5月号の広告)、  1996年4月(裏面は5月11日発売6月号の広告)、1996年5月(裏面は6月11日発売7月号の広告)

次はいよいよラビリンスに突入!ただし準備に時間がかかりそう。

 

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